中高生の居場所「まんがステーション」においでよ!
「快活CLUB」の漫画本が2200冊、芦屋市に寄贈されました

中高生の居場所「まんがステーション」においでよ! <br>「快活CLUB」の漫画本が2200冊、芦屋市に寄贈されました

株式会社AOKIホールディングスのグループである株式会社快活フロンティアから、複合カフェ「快活CLUB」で使用していた漫画本約2200冊と本棚を芦屋市に寄贈されました。
今回は芦屋市役所で開催された、本の寄贈式を取材してきました。意外な偶然から寄贈に至ったお話をご紹介します。

本の寄贈について

最初にこども家庭・保健センターの廣瀬香センター長から、今回の寄贈についての説明がありました。

芦屋市こども家庭・保健センター、通称「あしふく」では地域の子どもたちが安心して過ごし成長できるための居場所づくりに取り組んでいます。
芦屋市教育委員会所管の「若者相談センターアサガオ」では、引きこもりやニート、不登校などの困難を有する若者の社会参加の支援に取り組んでいます。
これらの取り組みの趣旨に賛同し、株式会社快活フロンティアから本棚8台と漫画本約2200冊が芦屋市に寄贈されました。

漫画本は「あしふく」と、シンコースポーツ体育館・青少年センターにある「アサガオ」に設置されます。

こども家庭・保健センターの廣瀬香センター長こども家庭・保健センターの廣瀬香センター長

寄贈式 ~挨拶~

芦屋市 髙島崚輔市長芦屋市 髙島崚輔市長
芦屋市教育委員会 野村大祐教育長芦屋市教育委員会 野村大祐教育長

次に芦屋市長と、教育長からの挨拶です。

芦屋市 髙島崚輔市長
「2年前に市長に就任してから、子どもの居場所づくりは特に力を入れている取り組みの一つ。
 子どもの居場所を作るうえで、そこに何があるかということは結構大事なんです。
 いろんな子たちが集って、そこで本を楽しんで、子どもたち同士のつながりが生まれることも期待したい」と語りました。
「結構な名作ぞろいで!」と人気の漫画のラインナップにも触れていました。

芦屋市教育委員会 野村大祐教育長
「事業に漫画なんて、と思われるかもしれませんが、漫画に出てくる五輪やスポーツなどのストーリー・世界観にも大事な部分があると思っています。社会の中に過ごしにくさを感じている子が、まず居場所として安心して過ごせるのを積み上げて丁寧な活動に生かしていきたい」と話しました。

本がどのように設置されているかの映像、説明があった後、快活フロンティアの中川様からのご挨拶です。

株式会社快活フロンティア 中川和幸取締役執行役員
「快活フロンティアは紳士服のAOKIグループの会社で、社会性の追求、公益性の追求、公共性の追求と3つの経営理念をかかげております。今回は公共性の追求の一貫という位置づけで、コミックという一番我々の核となるサービスで、それを通じて社会貢献ができるのは本当にありがたいことです」と述べました。

<p>株式会社快活フロンティア 中川和幸取締役執行役員</p>

株式会社快活フロンティア 中川和幸取締役執行役員

興味深いのは、今回4つの偶然があったというお話。
1つは2024年11月に芦屋市の職員から子供たちのための場を設けたい、そこをもっと楽しめる場にする協力をしてもらえないかというメールが届いたこと。
2つはそのタイミングで九州で移転統合する店舗があって、その本をどうするかと考えていたこと。
3つは11月に全国の社員と面談し、もっと社会貢献がしたいという意見を聞いていたこと。
4つめは30年前に中川さんがAOKIで広報をしていた時代に阪神淡路大震災が発生、会社で10000着のコートを届けた際に被災地を見たのだそうです。あれからもう30年なんだな、と思っていたタイミングで偶然が重なり、通常なら広報担当が開くメールをたまたま中川さんが開封し「これはぜひ応えよう」と本の寄贈の話がとんとんと進んでいったそう。

寄贈式 ~感謝状・目録の贈呈、質疑応答~

J:COMのインタビューを受ける市長J:COMのインタビューを受ける市長

市長と教育長からは感謝状が、快活フロンティアからは目録が贈呈されました。

その後、質疑応答に入ります。
こども家庭・保健センターの主任、大場由裕さんのメールが始まりだったとのことで、そのいきさつをお聞きすると、漫画があれば居場所のない中高生が興味をもったり、接点を持てる機会が増えるんじゃないかと考え、協力を打診されたそう。
たくさんの会社に連絡した中の返信が快活フロンティアからだけだったのか、さらにお聞きすると「実は個人的によく利用して居心地が良いと感じていた快活フロティアさんの一本釣りだった」とのことで、この回答に会場がほっこりしました。

市長も、こういった活動が市の職員から出てきたこと、それにすぐ答えてくださったということに感謝を述べ、終始なごやかな寄贈式となりました。

今回は快活フロンティアの社会貢献への思いと、芦屋市の子供に居場所を作りたいという思いが合致して進んだ活動でした。
YouTubeでは、寄贈式の様子を動画でお見せしています。こちらもぜひご覧ください。

概要

「まんがステーション」
こども家庭・福祉センター(あしふく)
芦屋市呉川町14-9 保健福祉センター2階 相談室 プレイルーム
対象:芦屋市在住・在学の中学生・高校生
時間:平日 17時30分~20時 土曜 9時30分~20時 日曜 9時30分~16時30分
   ※第3日曜は休み
初回に利用登録が必要です。

「若者相談センターアサガオ」キ・テ・ミ・ル・会
芦屋市川西町15-3 芦屋市シンコースポーツ青少年センター体育館3階
対象:芦屋市内在住の10代から40歳位までの不登校・引きこもりなどの若者
時間:平日火曜〜金曜 13:00〜15:00

あしふく 相談室あしふく 相談室
あしふく プレイルームあしふく プレイルーム

<ライター 杉本せつこ>