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ペット大好き!

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ペットについてのお悩み、気になることがあれば芦屋人お問い合わせフォームまで!シエル動物病院の木村院長先生が、あなたのご質問にお答えしてくださいます。

イラスト犬 猫写真

あしやのペットたち なんでも相談

Q

飼い犬も5歳になり、今は元気にしていますが日頃どんなことに注意していれば病気の早期発見ができますか?

Q

シエル動物病院
木村院長先生からの回答

(2023.07.10更新)

動物の健康管理は日常の飼い主さんによる観察がもっとも重要だと思います。飼い主さんでも自宅でできる健康チェックについてお話します。

我々獣医師が病院で手始めにやることとして視診、触診、聴診があります。
視診は観察です。じっくり全身の様子を観察してみましょう。目の輝き、表情、皮膚の様子、歩き方、呼吸の様子、食べ方なども含みます。
触診は体を触ってできものや皮膚病がないか、各関節を曲げ伸ばしして異常がないか、痛がったりしないか確認します。長毛種の場合、シャンプー時に腫瘤などが見つけやすいので美容室でシャンプーしてもらう時にトリマーさんに頼んでおくのもいいでしょう。
聴診は聴診器で行いますのでお持ちでなければご自宅ではできませんが、心臓疾患のあるワンちゃんの飼い主さんの中には聴診器を購入して毎日聞いている方もいらっしゃいます。毎日聞いていると変化をとらえられるようになり、異変の早期発見につながります。

次にTPRというものがあります。Tは体温、Pは脈拍数、Rは呼吸回数です。
体温は電子体温計をお尻から1~1.5cmほど差し込み計測します。平熱には個体差があるので安静時の体温を知っておくようにすれば発熱に素早く気づけます。病院では興奮して病気でもないのに高体温になる子がいるので自宅での検温は非情に役に立ちます。
脈拍数は、ヒトの場合手首で触知し数えますが、犬猫の場合は太もものつけ根の内側で動脈の拍動を感じることができるので指先をあてて15秒数え、それを4倍し1分間あたりの心拍数とします。
呼吸回数は胸の動きを見ながらカウントし、1分あたりの呼吸回数を調べます。

体重も重要です。太りすぎ、やせすぎに気付けるだけでなく、いつも通りの食事を続けているのに病気でどんどん痩せてくることがありますので病気の早期発見にも有用です。猫を多頭飼育しているご家庭で置き餌にしている場合、それぞれの猫ちゃんがちゃんと食べているか把握できないこともあると思います。体重の増減によって食べているかどうか判断できると思います。ヘルスメーターで週に1回ぐらい測りましょう。

飲水量は24時間で何ml飲んでいるかで判断します。本来なら尿量を測りたいところですが難しいので飲水量で代用します。正常なら50ml/kg以下、つまり3kgのワンちゃんなら150ml/日以下の飲水量ということになります。食器に入れておいた水が24時間後にどれくらい減っているかで測定できます。 

次に排泄です。排尿はその回数と1回量、色もよく観察しましょう。血尿が出たら正常な色の尿の後にポタっと血液が混じるのか、尿全体が赤いのか、頻尿かどうかである程度の診断が可能なこともあります。ウンチが崩れたら原因が何かないか思い返してみましょう。初めて食べたものがあったり、留守番が長かったりというのも下痢あるいは軟便の原因になります。下痢が続くときは必ず便をもって病院に行き検便をしてもらうようにしましょう。

歩き方。何かしら歩き方がおかしいなと感じた時、ゆっくり歩くのを後ろから観察すると左右どちらの足に問題があるのかわかりやすいです。立ち止まっている起立位の状態を後ろから見てみましょう。体重のかけ方が均等でなければそれも異常です。そういう場合は痛みを感じていることが多く、痛いほうの足に体重をかけないようにしています。階段をスムーズに昇れるか、躊躇なく降りることはできるかというのも重要です。

病気を発見、治療するうえで飼い主さんからの情報は我々獣医師にとってひじょうに重要かつ有益です。無駄な検査を省くこともできます。上記した内容を日々きっちりこなす必要はないかもしれませんが、習慣にするとそれほど手間ではありませんので参考にしてみてください。

ペットのご相談は芦屋人問い合わせフォームに「Ciel動物病院 木村先生へ」と記入の上、ご質問内容を送信してください。

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