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ペット大好き!

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あしやのペットたち なんでも相談

Q

知り合いの犬がガンを患い、痛みで夜も寝られず、飼い主も大変そうです。何かいい方法はないでしょうか?

Q

シエル動物病院
木村院長先生からの回答

(2019.06.10更新)

手術不可能なガンによる痛みのコントロールはヒトの場合も、動物たちにとっても非常に重要な治療のひとつです。最近では獣医療でも様々な痛み治療が行われていますが、病院に入院している場合は注射や点滴をメインに積極的に治療します。今回は自宅でのお薬治療のお話です。

まずは、動物が抱えている痛みを軽度、中等度、重度に分類しその程度によって薬を使い分けます。
軽度の痛みであれば、最初に用いられるのはNSAIDSに分類される薬です。これは非ステロイド系の抗炎症薬のことで、動物の場合関節痛などで頻繁に使われるものです。副作用も少なく使いやすいのですが鎮痛が不十分な場合は他の薬との併用が必要になります。
中等度以上の痛みを生じている場合、NSAIDSだけではコントロール不可能なので、非麻薬性鎮痛薬、そして麻薬性鎮痛薬を使用することになります。前者にはブプレノルフィンやトラマドール、後者にはモルヒネ、フェンタニルがよく用いられます。
中等度の痛みが生じている場合、トラマドールの内服を用いることが私の場合多いです。副作用も少なく、最初は少量から始め、鎮痛効果が不十分なら増量していきます。ガンを患って食欲が落ちていると内服薬は与えにくいことも多いので、そういった場合は、ブプレノルフィンの座薬を使用します。
それでもコントロールが困難な場合は麻薬性鎮痛薬を使用します。モルヒネの内服が最もよく用いられていて、痛みに合わせて増量しながらコントロールします。先述したようにこの時点では食欲低下している動物も多いので、内服薬の投薬が困難な場合には皮膚から吸収される貼り薬タイプのフェンタニルパッチも使用します。2~4日間効果が持続しますが、高価です。
ガンの痛みはガンの種類、発生部位によって様々です。痛みを抱えながらの生活は当事者の動物にとっても、見守る飼い主さんにとってもつらいことです。できれば上手く痛みをコントロールして生活の質を上げてあげるのが双方にとっても望ましいですね。

ペットのご相談は芦屋人問い合わせフォームに「Ciel動物病院 木村先生へ」と記入の上、ご質問内容を送信してください。

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