最近、うちの猫がトイレに何回も行くようになりました。

ネコのトイレに行く回数が増え、1回の尿量が少ない場合、膀胱炎の疑いがあります。
原因としては膀胱結石が多くみられます。
とくにオス猫の膀胱結石の場合、メス猫より尿道が細いために、膀胱でできた小さな結晶物がペニスの先端近くで詰まってしまい、オシッコが全く出せなくなってしまうことがあります。これを尿道閉塞、尿閉と言います。丸2日ぐらいオシッコが出ないと、食欲不振や嘔吐がみられるようになり、3日目になると命にも関わってきます。症状としてまず、トイレにいる時間が長い、オシッコしたはずなのにトイレの砂のかたまりが小さい、あるいは全く出ていない、というときは要注意です。1回に少量ずつでも出ていて、まとめると何とか1日分はあるということであれば、まだいいのですが、まったく出ていない場合は早めに動物病院で診察を受けましょう。
病院で尿検査、エコー検査、レントゲン検査により、尿路結石と診断されたら、結石成分にあわせたキャットフードへの変更や内服薬で治療していきます。もちろん尿閉の場合は尿道の結石を取り除いてから内科治療を始めます。
何度も閉塞をおこしている場合や、膀胱内の結石が多量の場合は手術が必要となる場合もあります。デリケートなネコちゃんは、トイレが汚れているとオシッコを我慢し、それだけで膀胱炎になることもありますし、オシッコを我慢することで膀胱内に結晶物が析出しやすくなることもあるので、トイレはまめに掃除してあげるようにしましょう。そうすれば飼い主さんもネコちゃんの排尿異常に早く気がつけるはずですよね。