先日うちのプードルが突然発作を起こしました。

急患対応をしていると、今回のようにケイレン発作を起こしていると飼い主さんから連絡いただくことが多くあります。
犬種で言えばチワワ、プードル、ミニダックス、マルチーズなどの小型犬が多く、大型犬ではゴールデンも時々遭遇します。原因はいくつも考えられますが、若い場合は水頭症やてんかん発作が多く、高齢の場合は脳腫瘍が原因する場合もあります。原因を究明することは重要で、血液検査、レントゲン検査、などの一般検査から、脳内病変の確認のためにはMRI検査が必要になります。治療の多くは飲み薬によりますが、腫瘍や薬でコントロールできない水頭症には外科手術が適応となることもあります。年に何回かケイレンを起こすけど、それ以外は普通にしているということが多いのですが、ほとんどの場合ケイレンを起こす頻度が高くなり、投薬が必要になります。時々、“この発作を抑える薬、1度始めるとやめれらないんでしょ?”と誤解をされている方がいらっしゃいます。これは、週に何度も起こす発作を抑えるために始めたお薬を止めるとやはり発作が起こってしまうということであって、常習性があるということではありません。発作の頻度は高くなくても薬を服用しはじめてから元気になるということもあります。発作を繰り返すようであれば、かかりつけの先生に相談して検査を受け、適切な治療をうけるようにしましょう。