先日、家族旅行のさいに、犬をペットホテルに預けました。

咳にはいろんな原因があります。今回のように環境がかわる、他の犬との接触が考えられ場合は、まずウイルスや細菌による感染性の咳を考えます。多くの場合、食欲も元気もあり、コホコホせきこんで、最後にガハっとえづいて吐くようにみえます。元気だからと、そのまま経過観察していると症状が進行していくので早めに治療開始したほうがいいでしょう。通常は抗生物質を中心に消炎剤などを使用し、早ければ2~3日で、長くかかっても1週間ぐらいで咳は減少、消失します。ペットホテルなどでも十分感染症には注意されているでしょうが、飛沫感染するものはなかなか防ぐのは困難なのが現状です。今年の6月から7月にかけて咳を主訴に多くのワンちゃんが来院されました。感染性の咳だったのですが、なかには“逆くしゃみ”に似た症状をあらわすワンちゃんもいました。みなさん早期にご来院いただき治療開始したので、比較的短期間で治癒しました。
その他、気管や気管支の問題からくる咳、心臓からくる咳、アレルギー性の咳、腫瘍など様々な咳があるので、
今現在ワンちゃんが咳をしているということであれば早めに動物病院を受診しましょう。