フィラリアという病気について質問です。私の友人の犬がフィラリアに感染した、と聞きました。毎年自分の犬はちゃんとフィラリア予防しているのですが、どんな病気でどんな症状を示すのか全く知らなかったので教えてください。

ちょうどフィラリア予防を開始する時期になりました。フィラリアという病気についてご存知のようでご存じない方が結構多いのではないでしょうか?フィラリアは蚊から感染する病気で多量に感染すると犬の体内で成長した細長いそうめん様の虫が犬の太い動脈や静脈をふさいでしまったり、心臓の弁にからまって心不全をおこします。少量の寄生では無症状ですが大量寄生だと元気がなくなり、心不全による呼吸状態の悪化をみとめ、散歩や運動をしたがらなくなり、咳がみられるようになります。血様の血色素尿がみられることもあります。感染し上記のような重篤な症状を認める場合は、首の静脈から特殊な器具を用いてフィラリアをつまみ出す手術が必要になります。少量寄生で症状を認めない場合は、フィラリアの寿命が3~4年ほどですので、あらたな感染をしないように予防を徹底しながら体内の虫が死ぬのを待つということになります(中には薬を使用して、成虫を駆虫することもあります。ただし副作用に注意)。フィラリアの予防薬は蚊に刺されて犬の体内に入った虫を毎月1回駆虫しているということをご理解ください。このお薬はかなり予防効果が高いので、シーズン中きっちりとお薬を与えていれば、まず感染することはないと思います。室内犬ならなおさらです。ただし、昨シーズン中の予防が不十分だと感染の可能性があります。その場合、不用意に今年も予防シーズンが来たからと薬を与えると副作用が出ることがあります。これは、昨年感染し、犬の体内で育った寄生虫が無数の子虫を産み、犬の血液中にこの子虫がたくさんいる状態で予防薬を与えると子虫が一気に死に、それが原因で犬がショック状態におちいるというものです。感染していても無症状である場合には予防を開始するのですが、副作用を起こさないようにする薬を与えてから予防薬を与えるなどの方法を講じる必要があります。 月に1回のお薬を与えるだけですので今年も忘れないよう投薬を開始しましょう。