もともとアレルギーを持っている場合にそのアレルギー反応を助長する物質というものがいくつかあります。そのひとつがヒスタミンです。
このヒスタミンというのはアレルギー反応の最終段階で肥満細胞という細胞から放出される化学伝達物質なのですが、これらをたくさん摂取するとアレルギー様の症状がでることがあります。サバ、ニシン、イワシなどの魚類、チーズ類、ソーセージなどの肉類、ホウレン草やナスなどの野菜などがヒスタミンを多く含む食品であり、とくにチーズや肉類は注意が必要です。
また、肥満細胞がヒスタミン放出するのを促進する食品も避けたほうが良いでしょう。それらには、柑橘系果物、パパイヤ、イチゴ、パイナップル、ナッツ類、トマト、ホウレン草、魚類、甲殻類、豚肉、卵白などがあります。
食事アレルギーと診断されたワンちゃんで、検査結果に上記の食材がアレルゲンに含まれていない場合も、これらの食材を摂取することでアレルギー症状を悪化させることがあるので避けたほうが無難だと思います。
食事アレルギーと診断されていても食事だけがかゆみの原因とは限らないことが多いように思います。日頃から皮膚のケアとして、適切なシャンプー剤の選択や保湿を心がけるようにし、ノミの予防もきっちりされることをお奨めします。