お友達のイヌがマイクロチップを入れたと聞いて、うちのイヌにも入れようかどうしようか迷っています。
最近ではマイクロチップという言葉を耳にされることも多くなったと思います。サイズにして1cmちょっとの細い棒状で、麻酔などは必要なく、少し太めの注射針に挿入して皮膚の下に打ち込みます。この埋め込まれたマイクロチップに外から専用のリーダー(読み取り機)を用いて登録されたマイクロチップナンバーを読み取り、動物の識別、飼い主を特定することができます。飼い主の情報に関しては、このマイクロチップナンバーをデータ管理会社に照会することで明らかになるのですが、データの照会にはパスワード等が必要で、マイクロチップ取り扱い獣医師、自治体などしか行うことはできませんので、個人情報についても問題はないでしょう。
欧米などの諸外国では義務化されていて、輸入されてきた子犬や、外国から日本に引っ越してこられたイヌ、ネコには必ず装着されていますし、逆に日本から動物を連れて渡航される場合にも必要とされます。日本での現状はといえば、まだまだ装着されているかたは少ないのですが、迷いイヌ、あるいはネコを保護したときに、マイクロチップを入れていれば、飼い主がすぐに見つかり、そしてときどき発生するイヌの盗難の場合にも、そのイヌが自分のイヌだと主張することもできるなど、これからどんどん普及していくことが望まれます。最近ではマイクロチップに体温測定機能がついているものもあって、嫌がるイヌのお尻に体温計を入れなくても簡単に体温測定ができます(これには専用のリーダーが必要です)。
装着は動物病院で可能ですが、マイクロチップの取り扱いをしていない病院もあるので事前にお問い合わせになったほうがいいでしょうね。