山岳レスキューにちびっこ大興奮!「あしや山まつり」完全レポート

神戸、芦屋、西宮、宝塚にまたがる六甲の山々が国立公園って知ってました?
六甲は近代登山発祥の地であり、さらに芦屋は日本のロッククライミング発祥の地なんだそう。
そんな山と縁が深い芦屋で毎年5月に開催されている「第61回あしや山まつり」の様子を取材してきましたのでご紹介します。
「あしや山まつり」の歴史

「あしや山まつり」は昭和36年5月にロックガーデンで開催された「第1回 岩まつり」から始まり、第5回には「山まつり」と名前を変え、ゴロゴロ岳、そして現在の奥池に場所を移し開催されています。
芦屋市は日本のロッククライミング発祥の地であり、阪急芦屋川駅は多くのハイカーや登山家が六甲山へ向かう起点でもあり、山登りは身近なものとなっています。
会場は芦屋市の有料道路を通っていく高級住宅地、奥池にあるBBQ場「奥池あそびの広場」です。会場への送迎バスの他に、芦屋登山会の先導で登ってこられる方もたくさん。阪急ハイキングも同時開催で、毎年配布されている缶バッジが配布されています。


兵庫県消防防災航空隊の救命デモンストレーション

大人も子どもも見入っていたのが、兵庫県消防防災航空隊の救命デモンストレーションです。
救難要請があった時にヘリで飛んで助けにきてくれる、頼もしいレスキューのお二人が、実際の救助と同じように見せてくれました。
山で遭難した時、どうしたらいいかわかりますか?
電話を119消防にするんですが、その時iPhoneなら「コンパス」というアプリが入っているので、それを見ると緯度と経度がわかるので、それを伝えると救助が早くなるそう。
ヘリが来てくれた!そんな時はスマホのライトをつけて居場所を知らせます。
「みなさんに『上が開けているかを見てください』、というと斜め上を見る人が多いんですが、ヘリからは真下にしか降りられないので、真上を見てほしいんです」とのこと。
装備は約20キロ。装備のダブルチェックは実際の時と同じように声を張り上げてすごい迫力!来場のパパさんに遭難したけが人になってもらい、ちびっこ救命士が集まって大活躍していました。
無事に遭難した人をヘリへ上げたあと、緊急のけが人だと急いで運ぶので、一人置いていかれるそう。山の中でまたヘリが来るのを待つんだそうですよ。笑いもまじえながら山岳救助について楽しく学ぶことができました。
こちらの様子はYouTube「芦屋LIFEニュース!」で動画でご紹介しています。
楽しいアクティビティ・展示、美味しいものがたくさん!


次は山岳ガイドのナチュラルスタイルから子どもでもパパやママを運べる!ロープワークです。大人が動けない時に、木や柱にロープをかけると、なんと子供でも引っ張って動かせるんです。
簡易トイレの展示もありました。アウトドアグッズは災害時に役に立ちますね。


こちらはコープこうべさんから、水消火器で火を消す体験です。体験しておくといざという時に迷わずに消火器を使えそうですね。
右はトヨタの車の展示です。停電した時、車の電気を使うことができます。キャンプにもよさそうですね。


飲食ブースも大人気です。道の駅よかわから、吉川産山田錦を使ったパン、巻きずしにお弁当に野菜の販売も!山田錦と特産みそを使ったリゾットも美味しかったです。


江崎グリコからは温めなくても美味しいカレー。これは非常袋に入れておくと災害時に助かりますね。
時々雨も降って寒かったので「ワークキューブ」のコーヒーもあったまって美味しかった~。


キャップ野球はちょっと頭を使う、ペットボトルのキャップを使った野球です。大会も行われる競技なんですよ。これもちびっこが大興奮!
「森の図書館」はインディアン風テントで本を読めて、読み聞かせの時間もあって、こちらも大賑わいでした。


「森の探検隊&間伐材バッジづくり」はまず森の探検隊が出発。神戸大学農学部の学生さんが山の植物について教えてくれます。
探検が終わったら、間伐材のヒサカキを使ってバッジを作ります。


環境省と東お多福山草原保全再生研究会のブースでは六甲山系の動植物についての展示です。お花の塗り絵もできました。
毎年おなじみの木工教室でも、釘を打ってレターラックなどを作っていました。

お子さんたちが一部のイベントを楽しむと、抽選券がもらえます。トヨタのノベルティグッズや道の駅よかわの温泉券、芦屋の和菓子屋さんの金券、芦屋美術博物館やクルーズ船コンチェルトのチケットなどが当たって歓声が上がっていました。
午前中は雨が時々降る中でしたが、たくさんの親子連れとハイカーがイベントや食べ物を楽しんでいました。
準備をきちんとして安全に気を付けるとアウトドアレジャーって楽しいですね。来年も楽しみです。
<ライター 杉本せつこ>