自分だけの色と香りをまとった、
ただひとつのろうそくの灯りをともそう
~『IRIS(イリス)キャンドル教室』~
(テキスト記事はこちらからご覧ください。)

自分だけの色と香りをまとった、
ただひとつのろうそくの灯りをともそう
~『IRIS(イリス)キャンドル教室』~

秋から冬へ…空気が冷たく澄んでくると、ろうそくの灯りに心惹かれます。最近は、アロマキャンドルやキャンドル雑貨なども流行っていますが、今回は自分だけのキャンドルを手作りできるステキなアトリエをご紹介します。

訪れたのは、キャンドル作家・講師の岩永絵里さんの自宅アトリエ『IRIS(イリス)』。窓越しの緑に癒される温かみのある空間で、キャンドル作りのレッスンを受けることが出来ます。岩永さんの作るキャンドルは、シンプルでインテリアに映え、日常使いできるものが中心。「ろうそくは雑貨というツールでなくて、生活に必要なアイテム。飾るだけのろうそくはイヤなので…」と岩永さん。ろうそくを灯して読み聞かせをする、というシュタイナー教育を、ご自身の子育てを通して知ることがキャンドル作りの始まりだそうです。感受性を豊かにし、ゆったりとした時間を生んでくれるキャンドルの灯。「作った時間も楽しいですが、ろうそくを灯した時の空間を楽しんでほしい。もったいないと思わず、ぜひ使って下さい」とのこと。レッスンを受けながら、暮らしの中でどんな風にキャンドルを取り入れたらいいか、ヒントとなるお話もレッスンの合間に聞けるのが嬉しいです。

レッスン風景

キャンドルは、素材となるワックスを溶かして、好きな色や香りをつけて、手でこねたりグラスに注いだり型に入れたりして創っていきます。固まるタイミングや色付けの染料の量など、繊細な集中力が必要な場面もあり、ちょっと理科の実験のよう。気が付けば息を詰めて作業をしていることも。レッスンの約2時間、じっくりモノづくりと向き合う時間が持てるのが魅力です。

岩永さんのレクチャーのもと、溶けたロウを型に流し込む生徒のMさん(右)。「イメージ通りの色付けが難しいのですが、出来た時は本当に嬉しい!」とのこと。

IRISのこだわり

素材

体と地球にやさしいものを!精製度が高く不純物が少ないパラフィン、六甲の養蜂家より取り寄せのみつろう、大豆などのワックスを使用。

自然を感じられる色使いのものを!岩永さんが作られた約80種もの色見本は、ヨーロッパの色見本や日本の伝統色といった、ちょっとアンニュイなカラーや優しい色合いのものばかり。この色見本を参考に、自分だけの色合いを創り出します。

雰囲気のある色合いに目移りする色見本。

香り

植物のエネルギーを感じられるものを!人口香料は使用せず、アロマセラピストがブレンドしたエッセンシャルオイルを加えます。きつくない香りが心地よく、自分の心や体調に調和したものを選べます。

作品あれこれ

カメオ付きのロールキャンドルなどのベーシックなものを始め、グラスキャンドル、アロマキャンドル、モザイクキャンドル、木の実やお花を入れたランタンキャンドルやオーナメントなどのデコレーションキャンドルなど、色々な技法を使った多彩な作品を作ることが出来ます。


色や香りを選ぶときめき、温かくいい香りのロウを手で触る感覚、息をつめての細かい作業、そしてロウが固まるのを待つ時間…すべてが愛おしい時間に感じられるキャンドル作り。特別なシーンじゃなくても、もっとナチュラルに、キャンドルを生活に取り入れて、潤いのある豊かな時間を持ちたい…そう思えるアトリエでした。

IRIS(イリス)キャンドル教室

  • 兵庫県芦屋市東芦屋町20-29
    山芦屋Voon402 (GoogleMap)
  • 0797-75-5124

(ライター 長谷川幸子)