芦屋川へホタルを見に行こう!
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芦屋川へホタルを見に行こう!

暗闇にポッと浮かび上がる幻想的な光を放つホタル。
夏の風物詩でもある「ホタル観賞」を家族みんなで楽しんでみませんか。

ホタルはいつ見れるの?

 ホタルの見ごろは、一般的に5月下旬~7月中旬頃。芦屋では6月上旬頃から芦屋川上流(阪急芦屋川駅北・開森橋を挟んで上流と下流の各300メートルくらいまで)でホタルが確認されています。  ホタルが多く飛ぶ時間帯は、夕暮れ後薄暗くなってから午後11時ぐらいまでで、乱舞のピークは薄暗くなってから1時間30分ぐらいの間だそうです。ホタルは蒸し暑く風のない曇り空の時に多く飛び回ります。雨の日や風が強かったり、気温が低いとき、周囲が明るかったり、月明かりのある明るい夜はあまり飛びません。  つまり、見れる日と見れない日があるということです。万一、ホタルに会えなくても気を落とさずに、何度か足を運んで見ましょう。

ホタルってどんな種類があるの?

 ホタルの種類は約2000種類以上もあり、そのうち日本国内では約40種類、兵庫県内では約10種類が生息しています。日本で最も多く見られるホタルは源氏蛍(ゲンジボタル)、平家蛍(ヘイケボタル)、姫蛍(ヒメボタル)の3種類。その中でも、最も強く光るのが、ゲンジボタル(源氏蛍)です。

ホタルは環境のバロメーター!?

 ホタルはきれいな川の指標生物で、環境のバロメーターとか環境の結晶と呼ばれます。農薬、合成洗剤、工場排水の汚染がなく、流速10~30cm/secの緩急ある流れで溶存酸素が飽和状態であることと、カワニナが生息していることが、ゲンジボタルの生存条件だそうです。

ホタルのためにできること

 きれいな水辺でしか棲息できないホタル。天候や環境汚染の影響を強く受けるため、絶滅の危機に瀕している希少な生き物です。なんと成虫はたった1週間の命だそうです。ホタルは、きれいな環境を選んで成虫になるため、川にゴミを捨てたりしないようにしましょう。また、洗車による汚水などを川に流したりするのはもってのほか。  いつまでも芦屋川で「ホタル観賞」が出来るように、私たちひとりひとりがきれいな環境作りを意識しないといけません。 ホタル観賞は子どもから大人までみんなが楽しめるイベント。夏休みの自由研究の準備として、地球環境や自然保護にも目をむけながら、芦屋川の生き物や昆虫の観察などをしてみるのも良いですね。