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芦屋発 旅と文化のすすめ
 都市紹介編 第18回 パリI〜教会建築
ノートルダム大聖堂 1163-1345年(パリ・フランス)
 時代が逆戻りしてしまいますが、パリに関する連載の最後は、教会建築についてです。
 1144年に、世界初のゴシック建築となるサンドニ修道院付属聖堂がお披露目されて以来、 ゴシック建築は北フランス一帯に広がります。中でもパリのノートルダム大聖堂は、初期ゴシック建築の最高傑作とされました。 1163年の着工から1345年の完成まで、実に200年近い歳月をかけて造られたのです。
 当時のパリは既にフランスの首都でしたが、城壁に囲まれた今よりはるかに小さな街で、 下水道もなく生ゴミや汚物が街中に散乱する、お世辞にも美しいとは言えない街でした。 実はこれらの生ゴミや汚物を処理するために、多くの市民が豚を放し飼いにしていたようで、さしずめ「花の都」ならぬ「豚の都」だったのです。 そんなパリの街に完成したノートルダム大聖堂は、街のシンボル、信仰のシンボルだったのでしょう。
 それから500年以上が経過し、ナポレオン3世の都市計画によって生まれ変わったパリには、いくつもの新しいシンボルが誕生します。 既に凱旋門オペラ座エッフェル塔にはふれたので、ここではサクレクール寺院について記してみましょう。
 サクレクール寺院は、ナポレオン3世がプロイセン軍に捕らえられて皇帝の座を退いた後、新しく共和国憲法が制定されたのを記念して、建設が計画されました。 1877年に着工して1919年に完成した教会建築は、ビザンティン様式にならったものです。
 ビザンティン様式とは、西ヨーロッパにロマネスク建築が登場するはるか前の6世紀頃には、ビザンティン帝国(東ローマ帝国)で建設されていた非常に高度な建築でした。 巨大なドームを中心にすえ、その脇に少し小さなドームを並べる方式で、上空から見ると正十字に見えるのが特徴です。 イスタンブールのアヤソフィア大聖堂のほか、ヴェネチアのサン・マルコ寺院もこの様式を採用しています。
 サクレクール寺院は、パリ市内を一望するモンマルトルの丘の上にあるため、パリ市内のどこからでもその姿を眺めることができます。 現在のパリで、最も目につきやすいシンボルと言って、差し支えはないでしょう。
■橋本亮一 プロフィール
(株)ブルーム・アンド・グロウ代表取締役
IATA-UFTAA International Travel Consultant
総合旅行業務取扱管理者
レイル・エキスパート
日本旅行医学会認定添乗員
「お仕着せになりがちなパック旅行では味わえない旅を提供したい」 と、2003年6月、15年間勤めた大手旅行会社を退社後、サロン形式の旅行会社を構え、 その人に合った世界にひとつだけの旅プランを提案。 また、サロンでは週末に「旅の学校」も開講。
芦屋市山手町24-5 TEL:0797-23-8740
E-Mail:travel@bloom-grow.jp
サクレクール寺院(ポール・アバディ)
1877-1919年(パリ・フランス)
 このコラムは毎月更新(次回は2007年11月16日)です!お楽しみに…
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