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芦屋発 旅と文化のすすめ
 都市紹介編 第17回 パリH〜現代建築
ポンピドゥーセンター(レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャース)
1977年(パリ・フランス)
 美術館は多くの場合、その建物自体が芸術作品です。例えば、20世紀の芸術作品を展示するパリの国立近代美術館は、 前衛的な建築で有名なポンピドゥーセンターに入っています。
 20世紀初頭以来、箱を積み重ねたような鉄・ガラス・コンクリートの建物、つまり街中で現在普通に見かける「ビル」が、世界中で作られていました。 機能性を徹底的に追求した「住むための機械」、つまりモダニズムの時代です。 モダニズムを批判して、装飾や無駄、遊びを取り入れ、機能自体を大げさに表現するポストモダンの考え方を建築にあてはめたのが、ポンピドゥーセンターです。
後に関西国際空港のターミナルビルを設計するイタリア人レンゾ・ピアノと、ロイズ本社ビルを設計するイギリス人リチャード・ロジャースとの合作で、
1977年に完成しました。 ガラス面とパイプや足組がむき出しになっている外観から、
「この建物はいつ完成するのか?」
とからかわれたりもしましたが、 今となってはポストモダン建築の金字塔であり、すっかりパリのランドマークの一つとなっています。
 世界中に議論を巻き起こした、パリの現代建築をもう一つ。 それはルーヴル美術館大改築に伴い、美術館の前に突如として現れます。 中国生まれの建築家ペイが設計したエントランス・ホール、ガラスのピラミッドです。 美術館のど真ん中に、このガラスのピラミッドを建設する計画が明らかになると、パリ市民はもとより、世界中から反対運動が起こります。 しかしミッテラン大統領の強い後押しがあって、計画に何の変更を加えることもなく、1989年にガラスのピラミッドは完成します。
 重厚で壮麗なバロック建築のルーヴル宮殿と、無機質で透明感のあるガラスのピラミッドとは、確かにミスマッチです。 しかし実際に現地で見てみると、このミスマッチが妙に心地良く感じられるから不思議です。 今ではガラスのピラミッドは、装飾ばかりで度が過ぎたポストモダンに対して、 シンプルで機能性を追求するという、新たなモダニズムの象徴になっているのかも知れません。
■橋本亮一 プロフィール
(株)ブルーム・アンド・グロウ代表取締役
IATA-UFTAA International Travel Consultant
総合旅行業務取扱管理者
レイル・エキスパート
日本旅行医学会認定添乗員
「お仕着せになりがちなパック旅行では味わえない旅を提供したい」 と、2003年6月、15年間勤めた大手旅行会社を退社後、サロン形式の旅行会社を構え、 その人に合った世界にひとつだけの旅プランを提案。 また、サロンでは週末に「旅の学校」も開講。
芦屋市山手町24-5 TEL:0797-23-8740
E-Mail:travel@bloom-grow.jp
ガラスのピラミッド(ヨー・ミン・ペイ) 1989年
(ルーヴル美術館:パリ・フランス)
 このコラムは毎月更新(次回は2007年10月16日)です!お楽しみに…
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