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芦屋発 旅と文化のすすめ
 都市紹介編 第8回 ローマ・ヴァチカンA〜ローマの建築
コロッセオ 75-80年(ローマ:イタリア)
写真提供:イタリア政府観光局(Fototeca ENIT)
 古代ローマ帝国の首都ローマは、中世暗黒時代の混乱期を経た後、ルネサンスからバロックの時代にかけて、 再び文化の中心に返り咲きます。つまりローマには、世界の中心として大繁栄した時代が、歴史上ニ度あったのです。
 古代ローマ建築は、古代ギリシア建築から大きな影響を受けていますが、芸術性や独創性という点では遠く及びません。 その代わり、アーチやドームなどの実用的な技術が、数々発明されました。暗黒時代に建築技術が忘れ去られたこともあって、 西欧の建築技術が古代ローマ建築を上回るまで、その後1500年もかかったのです。
 コロッセオは紀元80年に完成した円形競技場で、人間対猛獣、人間対人間の決闘が見世物として行われていました。 3階建の各階には、柱の最上部にそれぞれ異なる装飾があって、それはギリシア神殿に見られる、3種類の飾りとそっくりです。 アーチを連続させて巨大な円形建築を造る技術は、古代ローマ建築の集大成だったのでしょう。
 時代が下って約1400年後、古代ギリシアや古代ローマの技術や芸術に学ぼうとする、ルネサンスの時代がやってきます。同じ頃ローマ教皇の権力の拡大もあり、再びローマに 活況が戻りました。サン・ピエトロ寺院の大改修で一躍脚光を浴びたベルニーニは、 その後ローマ中にバロック建築を溢れさせました。
バロック建築の特徴は、彫刻と建築の区別がつかないこと。噴水なのか、彫刻なのか、 建築なのか、さっぱり区別のつかないトレヴィの泉も、バロック建築の典型です。
 サン・ピエトロ寺院の工事によって生まれたバロック文化でしたが、工事で資金を 使い過ぎたことが原因で、ローマ教皇の権力が低落し、ローマが文化の中心から遠ざかる ことになったとは、歴史の皮肉としか言いようがありません。
■橋本亮一 プロフィール
(株)ブルーム・アンド・グロウ代表取締役
IATA-UFTAA International Travel Consultant
総合旅行業務取扱管理者
レイル・エキスパート
日本旅行医学会認定添乗員
「お仕着せになりがちなパック旅行では味わえない旅を提供したい」と、2003年6月、15年間勤めた大手旅行会社を退社後、サロン形式の旅行会社を構え、その人に合った世界にひとつだけの旅プランを提案。また、サロンでは週末に「旅の学校」も開講。
芦屋市山手町24-5 TEL:0797-23-8740
E-Mail:travel@bloom-grow.jp
トレヴィの泉(ニコラ・サルヴィ)
1762年(ローマ・イタリア)
 このコラムは毎月更新(次回は2007年1月16日)です!お楽しみに…
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