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芦屋発 旅と文化のすすめ
 都市紹介編 第7回 ローマ・ヴァチカン@〜システィーナ礼拝堂
最後の審判(ミケランジェロ)
1536-41年(システィーナ礼拝堂:ヴァチカン)
 「万能の天才」ダ・ヴィンチとよく比較されるのが、同じくルネサンス三大巨匠の1人ミケランジェロ。 後世の人は彼のことを、「神のごとき人」と呼んでいます。
 33歳の時ミケランジェロはローマ教皇から、
ヴァチカンにあるシスティーナ礼拝堂の天井画を描くよう命じられます。 彼は彫刻家としての実績は数々残してきましたが、まともに絵を描いたことがありませんでした。 一度断わったミケランジェロも、教皇の熱意に押されて、制作を引き受けてしまいます。 引き受けるととことんこだわるところが、まさに「神のごとき人」。 弟子の腕を信用していなかった彼は、「天地創造」をテーマとする大天井画を、丸4年かけて一人で描き上げます。
 初めて描いた絵が世界的名画となったミケランジェロに、今度は後の教皇が、同じシスティーナ礼拝堂の祭壇画の制作を依頼しました。 渋々引き受けた彼は、今度は丸5年をかけて、やはり一人で大作「最後の審判」を描きました。
 当時の壁画では、壁に塗った漆喰が乾く前に絵具を塗る、「フレスコ」という手法が一般的でした。 この方法では漆喰が乾くと描き直しができないため、一度に描くことのできる大きさが限られている上、 よほど前もって構図や表現を考えておかないと失敗してしまいます。従って大きな作品や豊かな表現は、不可能だとされてきました。 しかしこの方法で描いた作品は、後の時代まで色あせることがないのです。
 ミケランジェロは人間離れした精神力で、「フレスコ」による大作、 それも後のバロック絵画にも影響を残すほど豊かな表現の大作を、膨大な時間をかけて描きました。 お陰で「天地創造」も「最後の審判」も、今でも美しい色を見せてくれています。 ちなみに飽きっぽい性分のダ・ヴィンチは、描き直しのできない「フレスコ」を嫌がり、「最後の晩餐」を違う方法で描いて大失敗をします。 制作途中から絵が剥げ落ち、その後の修復のまずさもあって、元の絵の痕跡さえわからないほどになりました。 科学の力を借りて原画がよみがえったのは、つい最近、1999年のことでした。
■橋本亮一 プロフィール
(株)ブルーム・アンド・グロウ代表取締役
IATA-UFTAA International Travel Consultant
総合旅行業務取扱管理者
レイル・エキスパート
日本旅行医学会認定添乗員
「お仕着せになりがちなパック旅行では味わえない旅を提供したい」と、2003年6月、15年間勤めた大手旅行会社を退社後、サロン形式の旅行会社を構え、その人に合った世界にひとつだけの旅プランを提案。また、サロンでは週末に「旅の学校」も開講。
芦屋市山手町24-5 TEL:0797-23-8740
E-Mail:travel@bloom-grow.jp
アダムの創造(ミケランジェロ)
1508-13年(システィーナ礼拝堂:ヴァチカン)
 このコラムは毎月更新(次回は2006年12月16日)です!お楽しみに…
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