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芦屋発 旅と文化のすすめ
 <基礎知識編> 〜第1回 ロマネスク〜
【カテドラル】
11〜13世紀(サンティアゴ・デ・コンポステラ:スペイン)ロマネスク文化のきっかっけとなった、 巡礼の聖地サンティアゴ・デ・コンポステラの大聖堂。この建物自体がロマネスク建築であるが、 後の増改築で正面にバロック風の装飾が施された。
(写真提供/スペイン政府観光局)
■橋本亮一 プロフィール
(株)ブルーム・アンド・グロウ代表取締役
IATA-UFTAA International Travel Consultant
総合旅行業務取扱管理者
レイル・エキスパート
日本旅行医学会認定添乗員
「お仕着せになりがちなパック旅行では味わえない旅を提供したい」と、2003年6月、15年間勤めた大手旅行会社を退社後、サロン形式の旅行会社を構え、その人に合った世界にひとつだけの旅プランを提案。また、サロンでは週末に「旅の学校」も開講。
芦屋市山手町24-5 TEL:0797-23-8740
E-Mail:travel@bloom-grow.jp
 
中世初頭の大混乱の時代を経て、あれほど高度に発展したローマ文化は、かろうじて東ローマ帝国に 伝えられただけで、西ヨーロッパでは跡形もなく忘れ去られてしまいました。 
それでも11世紀に入ると農耕技術が発展し、社会と人々の生活が安定してきます。生活が安定すると 旅に出たくなるのは、いつの時代も同じ。
キリスト教が生活に根づいていた当時の人々にとって、スペイン北部の聖地サンティアゴ・デ・コンポステラ などへ「巡礼の旅」に出かけることが人生の楽しみになりました。
旅をしようと思えば、泊るところが必要です。また、道中に<お参り>できる場所を作れば、人々 が立ち寄り、お金も落としてくれることでしょう。そんな観光産業のような発想で、巡礼の道沿いに多くの <ホテル兼教会>が建てられました。
当時の西欧では、カマボコ型のアーチを使って<石の屋根>をかけるという、ローマ時代には当然だった工法が ようやく<開発>されたところでした。
壁で石の重い屋根を支えるには、できるだけ壁は分厚く、窓は小さくしなければなりません。その結果、 教会の堂内は壁の面積ばかりが多い、薄暗くて幻想的な空間となりました。こうして作られた建築を 「ロマネスク建築」と呼びます。
人々の多くは文字が読めません。しかし壁の面積はたくさんあります。そこで立ち寄った人々に、キリスト教を もっと知ってもらえるよう、堂内の壁に聖書の教えをわかりやすく、イラストとして描くようになりました。 今ならさしずめ「マンガ聖書物語」といったところでしょうか。これが「ロマネスク絵画」であり、西洋絵画の ルーツなのです。
 
 
【栄光のキリスト】
(作者不詳:タウル サン・クレメンテ教会旧蔵) 
1123年頃 カタルーニャ美術館(バルセロナ:スペイン)
平面的でマンガチックに描かれた、ロマネスク絵画の典型的作品。教会の壁画から丁寧に外されて、現在はカタルーニャ美術館に収蔵されている。
 
 このコラムは毎月更新(次回は2005年11月16日)です!お楽しみに…
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